転職活動を始める時、『IT業界での自分の市場価値ってどの程度のものなんだろうか』というある程度の感覚は知っておきたいですよね。
希望年収を伝える際の参考として、自分が挑戦できる企業のランクの参考として、早めに自分のおおよその市場価値を把握しておくべきだと思います。
最終的には、転職先の企業の給与テーブルに従うことになりますし、お金以外の面でも決定することもありますが、知っておいて損はないでしょう。
転職活動開始前に、自分の市場価値を把握しておくメリットとしては、以下のようなものがあります。
- 自分が内定を得る可能性のある企業のランクを把握できる
- 希望年収の設定で的外れな設定をしない
- 今の環境が市場価値よりも恵まれている可能性に気づける
今回は、自分の転職市場での市場価値を測ることができる『ミイダス』というサービスを使った市場価値の測り方と、実際にどの程度の精度なのかをご紹介します。
Contents
【5分でできる】ミイダスでの市場価値診断
ミイダスの市場価値の測り方は非常に簡単。
サイトにアクセスして、出てくる質問に回答するだけです。
診断にかかる時間は約5分程度です。
市場価値として類似のオファー年収を見るだけであれば、会員登録不要なので、手軽に試す事ができます。
市場価値診断のために聞かれる主な質問項目は以下のような内容です。
- プロフィール(最終学歴、経験社数など)
- 直近の職歴(企業名、業種、規模、年収など)
- 実務経験・スキル(職種と経験年数、取り扱いサービス、顧客業界など)
- 資格・語学(英語、技術系資格など)
診断を進め市場価値を見た後に、実際に『面接確約オファー』を見たいという場合は、そのまま会員登録に進めばOKです。
ミイダスにアクセスし、『現在の市場価値を調べる』というボタンをクリックすると、診断が始まります。
あとは、設問に沿って回答していくだけなので、自分の情報を入力していってください。
5分で完了!
大手SIer社員がミイダスの市場価値診断をしてみた
大手SIerで働く私の市場価値診断の結果を公開します。
以下のような経歴を持っている人の想定オファー年収だと思って参考にしてみてください。
- 年齢:30歳
- 勤務先:大手SIer
- 転職経験:無
- 現在の職務:PM
- 資格:TOEIC845点、応用情報技術者、ネットワークスペシャリスト、PMP
市場価値診断の結果
選考条件に一致した企業は4337社
という結果でした。
はたして、この診断結果の精度はどの程度なのでしょうか。
ミイダスで算出された市場価値の精度は?
ミイダスで算出された市場価値(想定オファー年収)の精度を
- 現職の年収との差分
- 転職活動の中で得た実際のオファー年収との差分
という2点から確認してみたいと思います。
現職の年収との差分
結論から言うと、現職よりかなり高い額が提示されています。
現職の年収が約730万なので、約150万ほど高くなっています。
転職活動の中で得た実際のオファー年収との差分
直近で実際に転職活動を行っていたので、その中で得たオファー年収との差分を見てみます。
実際にオファーをいただいた5社の見込年収として提示された金額は以下の通りです。
- 外資コンサル:890万
- 日系大手SIer:700万
- 外資系SaaS:820万
- 自動車メーカーIT部門:720万
- 製造業IT部門:670万
最も高い外資コンサルからのオファーの場合は、ミイダスが算出した市場価値と非常に近い値になっています。
一方で、他のオファーはすべてミイダスが算出した市場価値以下の金額となっています。
結論:ミイダスで算出される市場価値はアッパー
- 現職の年収との差分
- 転職活動の中で得た実際のオファー年収との差分
の2つの観点から考えたミイダスの想定オファー年収はアッパー(上限)だと考えたほうが良いでしょう。
実際にそれに近しい金額でのオファーもあることから、全く的外れということは無さそうです。
ミイダスが算出した市場価値の年収を目標に設定し、転職活動を進めるというのはありだと思います。
いずれにしても転職活動の中で、希望年収を設定する際の一つの参考値としては使えると思います。
5分で完了!
転職活動での自己分析にも使える
ミイダスには、無料会員登録をすると、転職活動での自己分析で活用できる2つの診断を受けることができます。
- コンピテンシー診断
- パーソナリティ診断
この2つの診断は無料で受けることができるので、転職活動開始時の自己分析のインプットとしておすすめです。
コンピテンシー診断
コンピテンシー診断では、自分の特徴を以下5つの要素で知ることができます。
- マネジメント資質
- パーソナリティの特徴(人あたり、チームワーク、問題解決力など)
- 職務適性
- 上下関係適性
- ストレス要因
パーソナリティ診断
パーソナリティ診断では、以下の2つの観点で自分のパーソナリティを診断できます。
- 「生まれ持った個性」のタイプ
- 経験で変化する「今のコンディション」
「生まれ持った個性」の診断
人にはそれぞれ、遺伝的に生まれもった気質のパターンがあります。それを8つのタイプに分類し、あなたの持つパターンの中から、傾向の強い上位2パターンを表示しています。各タイプに優劣はなく、活かしていくべき大切な個性です。
8つのタイプは以下のようなものがあります。
- 主導者
- 堅実主義
- 理想主義
- 平和主義
- 芸術肌
- 完璧主義
- 職人気質
- 先駆者
「今のコンディション」の診断
「今のコンディション」は、環境や経験で変化し、「充実」であることを目指します。
充実度を表す「今のコンディション」としては以下の8段階あります。
- 充実
- 安定
- 妄想的
- 気分屋
- 独裁的
- 直感的
- 依存的
- お疲れ気味
5分で完了!
まとめ
ミイダスは転職活動で市場価値測定、自己分析に便利
ミイダスの市場価値診断は、転職活動を始める際に、自分の市場価値を見定める1つの基準として参考になると思います。
自分の特徴が把握できる、転職活動の中の自己分析にも役に立つ診断もあるので、転職活動をする上で登録しておいて損はないでしょう。
でも、過信は禁物
この記事の中でもご紹介した通り、ミイダスの市場価値は高めに出る傾向もあるので、この結果だけを過信しすぎないように注意しましょう。
5分で完了!
IT企業/SIerへの転職でおすすめの転職エージェント
最後に絶対に活用すべきおすすめの転職エージェントについてご紹介します。 転職エージェントは複数登録するのが定石ですが、情報量・転職ノウハウの観点で以下のエージェントだけは必ず登録しましょう。リクルートエージェント
マイナビエージェントと並んで、転職活動をする上では利用必須のサービスです。 業務経歴書や面接ノウハウをキャリアアドバイザーから共有してもらうだけでも利用価値ありです。- 大手ならではの求人量と質(独占・非公開求人も多数)
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