日系の大手SIerでSEとして働く管理人が、今回はIT業界の分類についてご説明したいと思います。
そろそろ今年の就職活動も解禁間近となり、少しずつ焦り始めた学生も多いのではないでしょうか。
今回は「IT業界に就職したい!」という方から、「漠然と興味があるからもう少し詳しく知りたい」という方まで、
IT業界について詳しく解説していきたいと思います。
まずは、今回の内容は、IT業界の業界構造について焦点を当てていきたいと思います。
IT業界での就活を考えている方の参考になれば幸いです。
Contents
一口にIT業界といっても多様なビジネスがある
IT業界と一括りに言っても、そのビジネスのあり方は本当に多様です。
今や、ありとあらゆる産業でITを活用したプレイヤーが存在しますが、他のビジネスと同じように、
IT業界も大きく、BtoBビジネスと、BtoCビジネスに分けることができます。
BtoBとBtoCは簡単に言うと、以下のような違いがあります。
- BtoBビジネス:企業向けに商品やサービスを提供するビジネス形態
- BtoCビジネス:一般消費者向けに商品やサービスを提供するビジネス形態
次に、BtoBとBtoCがそれぞれ、具体的にITを使ってどんな仕事をしているかについてご紹介してきます。
それぞれIT業界において、BtoB、BtoCでどのようなプレイヤーが存在するか見てみましょう。
IT業界のBtoBビジネスの特徴とプレイヤー
まず簡単に、BtoBビジネスの特徴について説明します。
Business to Businessの略語なので、企業向けのビジネスを指します。
では、BtoBビジネスの特徴とは何か。
一般的には、下記のような特徴があると言われています。
- ユーザー:企業(で働く人)がユーザー
- 誰から対価を得るか:企業から対価を得る
- 収益規模:一回に得られる収益も大きい
- 事業内容:一般の人には事業内容がわかりにくい
上記のようなビジネスを持つIT業界の業種とはどのようなものでしょうか。
事業内容がわかりにくいものも含まれるため、
あまり馴染みのないものもあるかもしれませんが、
よく挙げられる事業について、以下のようなものがあります。
- コンサルティングファーム
- システムインテグレーター(SIer)
- アウトソーシング事業者
- 通信キャリア/ISP
- ハードウェアメーカー(企業向け)
- ソフトウェアメーカー(企業向け)
など
上記のような業態では、企業を相手にするビジネスなので、
一回の取引で〇〇億円のお金が動くようなことも珍しくありません。
より大規模なプロジェクトの中で、企業相手に大きな仕事をしたいという人には、
BtoBビジネスを生業としている、企業に就職するのが良いと言えるでしょう。
IT業界でBtoBでビジネスを展開している企業の例も紹介しておきましょう。
外資系の企業含めていますが、いずれの企業も、IT業界では大手のプレイヤーとして
よく名前を聞く企業ばかりなので、覚えていて損はないでしょう。
BtoBのIT企業の例
IT業界の就職ランキングでも上位に登場するような大手企業のNTTデータや富士通、ソフトバンクなども上記の分類に含まれています。
富士通やソフトバンクはBtoCでも大規模なビジネスを展開しているので、馴染み深いですね。
IT業界のBtoCビジネスの特徴とプレイヤー
次は、BtoCビジネスの特徴についてです。
Business to Consumerの略語なので、一般消費や向けのビジネスを指します。
BtoCビジネスの特徴を挙げると、以下のようなものがあります。
- ユーザー:一般消費者がユーザー
- 誰から対価を得るか:個人(または企業)から対価を得る
- 収益規模:小さな収益を積み重ねる
- 事業内容:一般の人にもわかりやすい
IT業界でのBtoCビジネスは、一般の消費者をターゲットにした商品やサービスを提供しているため、イメージしやすいものが多いです。
有名なものだと、Amazonや楽天、Appleなど、私達の生活に馴染みが深いサービスを提供している企業がそれにあたります。
大きな分類で、BtoCビジネスを展開している業態を挙げておきます。
- ポータルサイト/GCM
- ソーシャルネットワーク(SNS)
- Eコマース(EC)
- Webサービスプロバイダー
- ハードウェアメーカー(個人向け)
- ソフトウェアメーカー(個人向け)
など
BtoCビジネスは、個人向けに展開されるので、一回の取引で得られる収益は比較的小規模です。
つまり、どれだけ幅広く世の中に利用されるサービスや商品を提供できるかが
ビジネスの成否のポイントになってきます。
BtoCのIT企業の例
BtoCになると、ほとんどの企業が皆さんに馴染みの深い、もしくは聞いたことがある企業なのではないでしょうか。
特に米国の巨大IT企業でGAFAと呼ばれているGoogle、Apple、Facebook、Amazonも、BtoBにあたります。
厳密には、広告収入や出店料など、企業から収益を上げている場合もあるので、ビジネスモデル上はBtoBの側面もありますが、一般消費者に向けたサービス展開を軸に行っているため、分類上BtoCに区分されることが多いようです。
自分がやりたいことは、IT業界のどこにあるのか
すべてのビジネスを地球に例えるとすると、IT業界という括りはアジアとか、ヨーロッパとかそれくらいの粒度です。
その中どこに自分のやりたいことがあるのか、自分がITを使ってどのように世の中の役に立ちたいのかを
検討してみると良いと思います。
今や、ありとあらゆるビジネスでITが競争力の源泉となっています。
かつて、企業の効率化の仕組みであり、付加価値であったITは、今やビジネスにとってはなくてはならないものとなり、本業のビジネスと一心同体のものとなりました。
個人の生活においても同じことが言えると思います。
朝起きてから、夜眠るまで、生活のありとあらゆるシーンにITは密接に関わっています
スマホやPCが登場しないシーンの方が少ないのではないでしょうか。
裾野が広く、提供できる価値が大きい業界だからこそのやりがいというのもあると思います。
だからこそ、これから就職活動をされる方は、その中でどこに自分が関わりたいかを考えてみてください。
最後に
今回は、IT業界について、BtoBとBtoCという分類から解説してみました。
他にも、違う観点での分類もあると思いますが、どこに対して価値提供を行うか僕は大切にしているので、あえてこの分類で考えてみました。
就職活動においては、業界全体を分析した上で、志望企業の立ち位置を客観的に理解していることが
非常に大切です。
企業分析よりも前に、業界全体を分析し、提供価値や他の企業と比較した優位性を理解することも意識してみてください。
IT企業/SIerへの転職でおすすめの転職エージェント
最後に絶対に活用すべきおすすめの転職エージェントについてご紹介します。 転職エージェントは複数登録するのが定石ですが、情報量・転職ノウハウの観点で以下のエージェントだけは必ず登録しましょう。リクルートエージェント
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